黄色いボディに赤いキャップのボンドでおなじみのコニシ株式会社様。
工業用や建材用などプロ向けの製品が主流でしたが、販路拡大のため女性をターゲットとしたパッケージを制作したいというご要望を受け、デザインを制作しました。
- 本体、パッケージ、流通用箱
- ブランドロゴ
- 作品例撮影
ひとくちに「女性向け商品」といっても、ひとつひとつの商品の用途によって、ターゲットの年齢層や嗜好は少しずつ変わってきます。「可愛い」デザイン・手芸が「楽しい」と思って頂けるデザインにすることはもちろんですが、何を「可愛い」と感じるかは人それぞれですので、各ターゲット層に対して訴求するべきデザインとはどのようなものかをリサーチした上で、パッケージデザインを制作しました。
例えば、スマホや文具品などにラインストーンを飾り付けるためのボンドのパッケージには、デコレーションが好きな人に向け、キラキラとした華やかなデザイン。革小物用の商品には、少しシックで大人なデザイン。また、キルトやパッチワークなどの布手芸用の商品には、布を使ったハンドメイドが好きな人に向けて、ふんわりとした優しいデザインなど、それぞれの商品・ターゲットに合わせてデザインを制作しました。
また、「私にもこんな作品が作りたい!」と思って頂くため、そしてパッケージを見て使用用途がすぐに分かるようにするためにも、作品例として手芸作品を実際に制作し、パッケージに掲載しました。他にも、手芸用品店や文房具店などの商品の陳列場所や他社競合商品を考慮した上で、その中から「手に取って頂けること」を第一にデザインを制作しました。
女性向けパッケージ商品の第一弾として発表された「deco princess」の反響は大きく、その後立ち上がった女性向け手芸用品ブランド“shufrie”のブランドロゴや、shufrieシリーズのパッケージデザイン、2013年に発売し大ヒットとなった「裁ほう上手」シリーズのパッケージデザインも担当させて頂きました。
商品パッケージは1つのデザインを長期に渡ってご利用頂くことが多く、また消費者の方々に直接届き、手元に置いて使用して頂けるものですので、ひとつひとつの商品が長く愛されるようにと想いを込めてデザインを制作しました。